このブログを読んでくださっている方へ
いまこの文章を読んでいるあなたも、愛犬の急な体調の変化に戸惑い、
「免疫介在性溶血性貧血(IMHA)」や「前駆細胞標的型免疫介在性貧血(PIMA)」
という聞き慣れない病名を告げられて不安な毎日を過ごしているかもしれません。
私たち家族もまったく同じ経験をしました。
2025年7月14日
ほんの数日前まで元気いっぱいだった愛犬ライアンが、耳や歯茎が真っ白になり、慌てて動物病院に駆け込むと「重度の貧血」と診断され、いろいろな不安や疑問が頭をよぎりました。
「どんな病気なんだろう?」
「本当に治るのか…」
「このまま悪くなってしまったらどうしよう」
そんな気持ちでいっぱいでした。きっと同じような思いを抱えている飼い主さんが他にもたくさんいるはずです。
このブログは、3つのことを伝えたくて始めました。
① 体験情報の共有
「ひとりじゃない」と感じてもらうために。
聞きなれない病名をインターネットで検索すると、医学的な情報はたくさん出てきます。もちろん病気のことを理解することは欠かせません。
しかし、それと同時に、実際に体験した飼い主の生の声、日々の小さな変化への一喜一憂、主治医との会話、そして何より「希望」を見つけていく過程を、リアルタイムで共有したいと思ったのです。
② ペット保険加入を考えるきっかけに
ライアンは保険に加入していませんでした。
IMHAやPIMAの治療は長期に及ぶ可能性が高く、これまでに4回の輸血を行いました。輸血など高度な医療を受ける費用は非常に高額で、闘病から約2か月で治療費は100万円を超えました。
このブログでは、実際に受診した際の治療費も公開し、同じ状況に直面する方々が考えるきっかけになればと考えています。なお、5歳下の弟犬オスカーについては、保険加入を検討し資料を取り寄せました。
③ 脾臓摘出手術のタイミングについて
MHAやPIMAの初期治療では、薬物療法(プレドニンや免疫抑制剤)が基本となります。ライアンの場合は、手術が可能な最後のタイミングで脾臓摘出を決断しました。
診断時点で脾臓摘出の可能性は説明されていましたが、当初はできる限り内科的な治療で寛解(=病気が完全に治るのではなく、症状が安定して落ち着いた状態)を目指したいと考えていました。薬の副作用への不安や、体力面への負担を考慮して、まずは薬物療法を優先したのです。
しかし最終的に脾臓摘出を選択したことが、寛解に向かう大きなきっかけとなりました。この経験を共有することで、脾臓摘出を受けるかどうか迷った際の判断材料になればと思います。
治療は決して容易ではなく、私たち家族も現在進行形で闘病に向き合っています。ただ、適切な治療を継続し、日々の変化を見守っていくことで、少しずつ前進できると感じています。
ライアンと私たちの記録が、同じ病気に向き合う方々にとって判断や選択の一助となれば幸いです。
2025年8月